画期的な「自信増幅システム」。“褒め合い同盟“のススメ。
Nさんという人がいます。
Nさんと僕は、
「褒め合い同盟」を結んでいます。
お互い、明言はしていません。
そこが重要です。
はっきりしてしまうと醒めてしまう、
盗撮モノのA〇のような同盟です。
褒め合い同盟について説明させてください。
【同盟の掟】
① 「ゴマすり」とは一線を画す、キレのある褒め方をすること。
・0を5にしてはならない。あくまで5を10にする。
・相手が最も褒めて欲しいポイントを見極め、スウィートスポットを攻めること。しかし、相手が「自分では気づいていないけど指摘されて嬉しいもの」である場合は、この限りではない。
➁同じアプローチの褒め方は2週間に1回に抑えること。
・同じ角度から何度も褒めない。定型化を避ける。
・ただし、「新しい人」がその場にいる場合は、エンペラータイム(絶対時間)として全てのアプローチを解放する。
➂その場でのラリーではなく、「時間差」を意識すること。
・褒められたからといって、その場で「褒め返し」をしてはならない。
双方の真実味が薄れる。忘れた頃にやること。
褒め合い同盟から生れるメリット
「自信」というものはどこからやってくるか、という問題です。
特に企画・編集・クリエイティブなどの職種においては、
はっきりとした勝ち負けやランキングがつきにくい世界です。
しかし、皮肉なことに「自信がなければやってられない」のも、
これらの職種の大きな特徴でもあります。
自負心だけでは心許ないとき、
何か拠り所が欲しいとき、
とても有効なのが、この「褒め合い同盟」です。
Nさんもああ言ってくれてたし!
いっちょやってみっか!
とても重要な後押しになります。
真実はグレー。褒め合い同盟は「自然発生」的盟約である。
冒頭にも述べましたが、
この同盟が意図的なものであると判明した瞬間に、
どっちらけ確定です。なんの自信も湧いてきません。
よくある相手の事を褒めましょう的な
ワークショップとは違うんです。
Nさんと僕も、この同盟を結んでいることを
お互いに一切口にしません。
しかし、前述のルールはお互いいつも意識しています。
否、しているような気がしています。
グレーなんです。
グレーじゃないと意味ないんです。
じゃあどうやって結べばいいの、という問題ですが、
当然、狙っている人に、まずこちらから
「キレ褒め」※を発動すべきでしょう。
※やりかたは①の通り。
何度か発動しても、
なにひとつ「返褒め」がない場合、
その人とは縁がなかったと諦める。
(この時、自分に褒める所が一切ないのでは?
という疑念は、凹むだけなのでやめましょう)
しかし、「返褒め」の兆候があった場合は、
根気よく続けていくことです。
そうすることで、
意外に、この同盟は広がっていきます。
そう、この同盟は、
「人のいい所を探す」良い練習になります。
そして培ったクリエイティビティで
2倍くらい脚色する。
業種によってはトレーニングにもなります。
そうやって日々を過ごしていくと、
この同盟はやがて拡がり、
自分の自信も倍々ゲームで増えていく、
僕はそう信じています。