メタ視点の極致?千原ジュニア新番組にみる「1億総制作者時代」への突入。
こんな番組が始まるそうです。
千原ジュニアさんは好きです。面白いもん。
ただ、若干批評的過ぎる所が、
ずっと気になっている部分ではありました。
この新番組について、こんな風に言っています。
僕の全面プロデュース企画として、視聴者を芸能人に限ったこれまでにない番組になったと思います。我々は手応えを感じましたが、観ているほうはどうなんでしょうね(笑)。
これはウソだと思います。
こういうのが今一番、視聴者にウケると確信して
企画したとしか考えられません。
いつからでしょうか。
●共演NG
●編集の問題
●スポンサーの問題
こういった感じの発言がテレビで
頻発するようになりました。
(共演NGなんて、たいていCMまたぎです)
よく出ているというのはウケているってこと。
我々が求めてしまっているのでしょう。
こないだ実家に帰った時、母親が
「あの芸人はひな壇向いてないね。」
と言ってました。
このババア‥・、と思いましたが、
早期高齢者でこれなんですから、
この謎の制作側視点は、広く一般化していると
見て間違いないでしょう。
けっこう前にこんな本が話題になりました。
テレビの「観客」だった僕たちは、
いつしか批評家へとクラスアップしました。
番組放送中に、ツイッターの
リアルタイム検索を開くと、
百花繚乱の批評家たちに出会えます。
この批評家精神が進化し、
ツッコミに飽き足らず「番組制作者視点」へと
辿り着いたのが、現状なのだと思います。
「芸人ドラフト会議」だとか、
「東京にハマってない芸人」だとか、
僕たちは一体なにを
楽しんでいるんだろう。
と、ふと思います。
じっと考えてみると、おそらくですが、
これは、本当っぽい。
ということなのかと。
「嘘がバレる時代」だといわれます。
そんな中、リアルだということと、
何より、
芸人さんが楽しそう、
なのを楽しんでいるのかなと。
いい事なのか悪い事なのかは
僕には判断つきませんが、
間違いなく言えるのは、
テレビはここまで追い詰められてる
という事と、
追い込んでいるのは他ならぬ
我々だということだと思います。
この番組、楽しみに観たいと思います。